ビッ◯カメラめ、なんという店員を売場に配置してるんだ・・・。
これは、JIS配列キーボードで沼に浸かっていたおっさんがとうとうUS配列に手を出してしまった物語である・x・
おっさん、US配列に手を出す
7月27日、いつもどおり洗濯をシャツを干そうとハンガーにかけパァン!としわ伸ばしをしたその瞬間、左胸についているポケットの縫い目からバリッという音を立てて裂けたのだ・・・。ありがとう3年間よく保ってくれたね。というわけで埼玉県の首都である池袋へ赴き無◯良品で風通しの良い半袖シャツを2枚購入し「これで猛暑日の出勤も怖くないぞ」とほくそ笑みつつ電気量販店を物色しつつ涼をとるべく店内に入った。マウスのグリップテープで専用のないのかなぁと思いつつウロウロしてキーボード売場に入ったところ「マニア向けエリア」にKeychronも置いてあった。折しもこの日はKOPEKさんから前日に注文してあったK5Maxが配送される予定になっていて別にキーボード買っちゃうぜ!な心境ではなかった。むしろウッドパームレストできっちりウォールナット製が欲しかったのでその辺を物色してたのだ。黒檀とか紫檀とかサンダルウッドも面白そうだけどね。自作はちょっと・・・なのだ(面倒)。つい先日、Keychronのウッドパームレストの表面処理の雑さ加減に業を煮やして再処理したあとなので早々に木工細工再びな気分にはならない。
そろそろ帰るか、と最後にキーボードエリアに某Q1が実機展示されていてカタカタ打鍵感をお試ししていたがしっくりとしないし、交換用のJISキーキャップも売り切れ、かつノブは使わないなぁ・・・という状況なので店を出るかなと思ったとき、隣にLofree Flowが展示されていたのだ。某界隈でロープロファイルでガスケット!フルPOM製スイッチ!と騒がれていたので気にはなっていたキーボードだった。まぁ、JIS配列の展開はなさそうなメーカーなので、ひょっとして万が一「あの期待していたわりには雑な作りが気になってイマイチ使う気にならない」MXMechanicalを分解してスイッチを交換すればいけるのでは!?半田しゅっ太郎やむなし(キリッ とかいってリニアスイッチである「Ghost」は2セット密林でポチっとして確保済みだ。初期ロットなら金型崩れてないだろうしキープでもいいかと思ってさ。(某Noteで同じことを考えて実践した人がいて、実行するのはやめようと思った)
売場でブラック(タクタイル)とホワイト(リニア)と共に並んでいたので両方打鍵感を試していて、おや?と気がついたことがあった。10キー付モデルが出ている。ゲーミング界隈ではTKL、ノートPCに尊師スタイルという人たちには不要であろう10キーではあるが自分にとってはそこにないと不便を感じてしまうのが10キーなのだ。(財布の紐が緩む音)
そこにヤツがいた。「自分もこれ買ったんですけど、これめっちゃ良いですよね^^」と来たもんだ。そこから15分ほど沼な会話がなされていたのだが、販売時の製品知識というわけではなく、自分も趣味の域に踏み込んでいる様子がうかがえる。ネームプレートをみればそこそこ配属したてのニューピーらしい。ふと思い出したのは、もう音信不通の知人だった。(まぁ、パチン◯スだったので金にルーズなのが生理的に無理で切ったわけだけど)そいつも量販店の店員をしていて、販売実績のインセンティブがつくらしいことを聞いていたのを思い出した。そりゃなぁ、Lofreeのお値段・・・某リアフォより高いもんなぁと思いつつ財布の中身にはまだ余裕があるしブラック(タクタイル)買っても帰宅すればスイッチはすでにあって交換できちゃうからな・・・K5Maxも届くけどね!みたいな問答をしつつお買い上げになった。US配列なのにね。
はぢめてのUS配列、そしてガスケット、そしてカスタムへ
帰宅してからは汗だくだったのでサクッとシャワーで汗を流して開封の儀・・・とはならなかった。US配列キーボードなんで使ったことないので設定方法やら確認しなければならないことがあったのだが発汗と帰宅後に四川料理で一杯引っ掛けたのが原因か面倒くさくなってその日は寝てしまった。翌日起床後にもたもたとキースイッチの交換を「2台」済ませてPCに接続しないで打鍵の空打ちをした。(ふむ・・・これがガスケットか・・・)まぁ、打鍵のショックをPCBを挟んでいる緩衝材で逃がして指に返る衝撃を抑えるのが目的みたいだけれど、このガスケットの素材をハネナイトとかにしたら・・・とか余計なことが頭によぎる。というのもハネナイトスポンジの3mm、2mmシートは購入済みなのだ。某アーキス製MaestroFLのカ―ソルの反響音が気に入らないので、その部分に詰め込むのに利用した残りなのだ。ガスケット材の交換素材としては潤沢にある。いきなり分解もないよなぁ、と理性を動員して思いつきを封印した(後日、分解動画を発見してガスケットに手を出すのはやめようと思った)。
打鍵感としてはロープロファイルキーボードでよくぞここまでガスケットに・・・というレベルだった。今まで数々の製品に触れたがこのバランス感覚で製品化したのは例を見ない。ま、この価格帯の製品売れるとは思わないだろうしね。ゲーミングキーボードとかマウスとか光るのは飽きてるのよね、おっさんはさ。普段使い、というか仕事ときどき趣味のPC作業をしながらのチャットとライトなネトゲいうインターネット老人会加入資格ありの世代の自分にはこのキーボードいいところに刺さる仕様だ。物欲、所有欲も刺激されるのでなんというかいい意味で「いやらしい」つくりになっている。マクロ、VIAなどのキーマップは非対応だが基本的につかうものは実装済みなので、これ以上のキーマップカスタムは必要なさそうに思える。まぁ、必要なら違う機種使うよね、Keychronあるし。
現時点での難点はアクセサリの少なさ。その点はAppleさんは心得ているなと。周辺アクセサリでデスクワークをコーディネートとか言うんだぜアイツら。Nuphyのケースとかパームレストとかサイズが合うのがあったのでポチったけど。あとはスイッチの底付き時の衝撃がもっとマイルドにならんか・・・と思い出したのはFilco Majestouch Stingrayを静音化しようとしていた方の記事だ。
スイッチのステム形状からゲーミング界隈ではモテモテの静音リングが使えない。キーキャップではなくステム外周にはめ込む形でないと意味がないのよね。もちろん実習済みだ。
なので、以前利用したヒロスギネットさんでシリコン平ワッシャーを注文した。
業者向けの販売会社が個人向けにも小口取引してくれるので大助かりなのだ。ハネナイトやフッ素ゴムとかも扱っていて沼に浸かりきった諸兄達であればその有用性は語らずともわかってくれるハズ。
で、注文したのはこちら
シリコンゴム50° 平ワッシャーだ。1mmと1.5mmどちらがしっくりくるか予想がつかないので両方注文した。
(表が理解できないのであれば縁がなかったということで諦めてくれ)
底打ちになる前にこの平ワッシャーが緩衝材となるので指先にくる衝撃がマイルドになり、沈み込む深さも1.5mm浅くなる作戦だ。
総トラベル2.8mm、作動トラベルが1.2mmなので1.5mm厚の平ワッシャーでも問題なく使用できている。しばらくしたら1.0mm厚び換装して打鍵感を比較してどちらが好みか・・・といったところだろう。
ZENAIMが発表されてから、数々の困難を乗り越えて発売を迎えた量販店に展示されるようになったときに喜んで触りに行ったもののイマイチ好みの打鍵感にならなかった(ストローク1.9mm)ので、もしアレがストローク浅ければこんな打鍵感かなぁ。
ともかく、今とても「ああ、これだよ、こういうのがいいんだよ」な状態なのだ。
・・・今思ったんだけど五郎さん「こういうのでいいんだよ」ってランチに3000円出してるときあるよね・・・。個人事業主で家具輸入業だから割とブルジョワ民ですわよ。
本体がととのうと、マリアージュしたくなるのは人の業
8月4日8時30分、起床後にトイレを済ませシャワーを浴びるために生まれたままの姿になった瞬間に宅配のチャイムが鳴るというネタが降臨しつつ注文したNuPhyのパームレストが届いた。早速開封し(シャワーはどうした)現物を確認した。サイズは公式サイトに寸法図が掲載されているのであまり心配はしていなかったが、某Keychronのウッドパームレストのニス塗りが酷かったのでこのパームレストも・・・まさか・・・そんなことないよな、と品質が気になっていた。
が、まさに杞憂。そんなことはなかった。
サイズ、ヨシ。クオリティ、ヨシ。である。撮影技術はアカン。
おっさんが購入したのは”Mono Wrist Rest”のWalnut(くるみ)。家具の世界なんかではウォルナットは人気素材で風合い美しい上に丈夫なのだ。丁寧でナチュラル仕上げなので肌触りもよく、カルナバワックスなどで磨いてやるのも「所有欲」を満たしてくれて非常に良い。ですのでLofreeさん、こういうアクセサリもがんばってください。日本代理店もね。
Lofree Flow100 総評
仕事や家庭に一段落している40~50代のPC黎明期からPCに相対していた世代にとっては「直撃」な逸品だと思う。
PC作業が非常に一段階「上質」になること請け合いだ。コンパクトなのでデスク周りもスッキリしスペースがとれるので心理的な閉塞感も和らぐ・・・はず。ガツガツとコーディングするのは下っ端にやらせて、ゆとりをもって文字をキーボードを叩く。そんな時間を手に入れたい諸兄には是非オススメなのである。
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